#009 岐阜県岐阜市 カナン学院 木野村利夫塾長

CASE STUDY導入事例

有馬守の学習塾探訪 ~第9回〜

#009 岐阜県岐阜市 カナン学院 木野村利夫塾長

2022.06.16

#エデュプラス  #プログラミング教室  #算数・国語・英語教室 

岐阜県岐阜市で、幼児から高校生までを対象に多角的な教育支援を展開する「カナン学院」。塾長の木野村先生が大切にしている個別最適化されたカリキュラム指導や、保護者との双方向の情報共有のあり方、そしてICTを活用した不登校支援について、詳しくお話を伺いました。

1.塾の紹介と多彩なコース展開

有馬: 有馬守の学習塾探訪ということで、今日は岐阜県岐阜市のカナン学院さんにお邪魔しております。塾長の木野村先生です。よろしくお願いします。

木野村先生: はい、よろしくお願いします。

有馬: 先生とは、お付き合いして何年くらいですかね?

木野村先生: 8年くらいですかね。

有馬: 8年くらいですかね、ありがとうございます。スタートはこのエデュプラスを導入していただくときに、僕も初めてお伺いしてということなんですけども。今日、初めての先生も見ていらっしゃると思いますので、簡単に先生の塾のご紹介をお願いできればと思います。

木野村先生: はい、わかりました。コースとしては、まずクラスコース、個別コース、あと特進コースといって、岐阜の上位校を目指す専門コースと3つのコースを設けています。

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有馬: なるほど。そうすると、その個別コースで、対象となる学年というのは?

木野村先生: キッズ部門もいろいろやっているので、全部合わせると年長から小6、中3、高3まで通っていただいています。

有馬: そうすると、カナン学院としての学習塾部門というのは、個別とクラスとさらに特進、この3つのコースになっていて。小学生の方はキッズ部門ということで、もちろん学習塾のコースはあると思うんですけど、それとは別に今やられているのが?

木野村先生:そろばん、速読、プログラミング、それから書き方の美文字。そういうのを一通り。英語は学習の方になりますけれども、英語もやっています。

有馬:学習の方と合わせるような形ですね。
そうすると、今うちの方でお世話になっているのが、プログラミングと塾の方で使っていただいているエデュプラスということですね。

2.一人ひとりを徹底して見る「予習型カリキュラム」

有馬: 先生、今日塾の方をメインでお話を伺おうかと思うんですけど、学習塾の方でいうと、一貫したポリシーというか、先生の考え方みたいなのはありますか?

木野村先生: クラスコースであろうが、個別であろうが、特進であろうが、とにかく一人一人をきちんと見ていくというのをポリシーにしているので、例えばここの教室が全員埋まったとしても、一人ずつ見ていくということを徹底してやっています。

有馬: 僕も何度もお伺いして、どういうような指導形態でやっているというお話を伺っているんですけど、僕の印象としては、先生のところの教室というのは、カリキュラム学習のカリキュラムがしっかり作られているような印象なんです。やっぱりそのあたりは、先生がきちんとやることを明確化しているというのが考え方なのですか?

木野村先生: そうですね。うちは「今日何をやる」という学習はしないので、生徒が来たら何をしなければいけないというのが、生徒も先生も分かっているというふうにしています。それであそこにカリキュラムを貼ってあるんですけれども、そのカリキュラムを一人ずつに持たせて、あなたはどこまで進んでどこまでクリアできているかというのを、必ず一人一人分かるように指導しています。 もう一つは、どのコースにしても予習にしています。というのは、中学校でいうと、中間テスト、期末テスト、実力テストなどで、テスト対策を2週間取るので、その前までに範囲を終わらせておかなければいけない。そういう意味で年間カリキュラムをきちんと作って、学校のテストにきちんと間に合うという指導をやっています。

有馬: なるほど。そうすると、やっぱりその学校のテストに間に合うように、そこから逆算して、その子の学力とか得意不得意を見ながら、カリキュラムを組んでいくということですね。そのあたりは、初めに面談などでしょうか…どうされているんですか。どんなふうに、子どもの特性というか、塾に入ってこられた生徒さんの特性を見分けるようにされているのでしょうか。

木野村先生: もちろん面談もやりますし、うちのもう一つの特徴として、小テストとか月例テストとかテストが多いので、そのテストの振り返りの時点で、「次こういう課題を持ってやろうね」とか。そういうのも一人ずつ記録表を作っていますから、それを見て、生徒も自覚してもらわなければいけないですし、個別指導の学生の先生、専任の先生、全員でそういう情報は共有したいと思っています。

有馬: なるほど。だからその生徒さんがその時できている・できていないというよりも、ちゃんと塾内で小テストだったり月例のテストだったり、そういったもので一つのものさしというか基準を設けて、その中でどれだけできているかを見ているのですね。それは集団指導の中であっても、個別であっても、個々に合わせてやっていくという。

木野村先生: そういう感じですね。

3.志望校合格へ向けた「特訓コース」の仕組み

有馬: あと、特進というコースがあるということで、こちらの方はどういう経緯で作られたコースなのですか?クラスや個別とはまた違うという感じですか?

木野村先生: そうですね。クラスコースも個別コースもそうなんですけれども、一般のカリキュラムで余裕を持って進めてしまう子がいます。そういう、まず基礎学力がきちんと育っている方で、なおかつ、うちは岐阜の中心地の塾ですので、岐阜高校、岐阜北高校、加納高校へ将来的に進学・受験したいという方専門で作りました。基礎学力もあって、志望校がある程度決まっている生徒さんのために特別に作りました。

有馬: なるほど。そうすると、それもそれ用のカリキュラムを作るということですね。

木野村先生: もちろんそうですね。

有馬: ちょっと内容的にはハイレベルなものも混ざったりするんですか?

木野村先生: そうですね、教材を増やしますので。ハイレベルにもしますし、それこそ毎週テストをより細かくやって90点の合格でないと再テストにするとか、そういうふうに毎週毎週成果を上げて、その志望校に合格していただくというような仕組みです。

有馬: なるほど。じゃあ、そういう形で、ある程度学力の高い子から、ちょっと勉強が苦手だというお子様まで、きちんと受け入れる体制が整っているのですね。

木野村先生: そうですね。初めの段階でお断りするということは、うちはないので。極論すれば、不登校の方とか、そういう方でもうちは学習指導のノウハウはあります。もうちょっと先に話を進めると、高校をうまく進学できなかったとか、高校をちょっとリタイアしかけている方には、通信制高校のサポート校もやってますから、高3まで、うちで安心して勉強していただけるような仕組みをずっと持っています。

有馬: なるほど。どういったご家庭の状況に応じても、きちんと対応できる受け皿が整っているというのが特徴ですね。

4.オンラインを活用した保護者との情報提供

有馬: あと、先ほど打ち合わせの時にも聞いたんですけど、結構セミナーというか、保護者会というか、そういったのを頻繁にされているということなんですけど。

木野村先生: そうですね。今年だったら、まず1月にどこよりも早い「高校入試説明会」とかをやったんですけれども。今日はですね、ちょうどこれをやるんです。「小学生教育説明会」。今日この後、私がやるんです。やっぱり親御さんが「こういうことを知りたいわ」ということが、なかなかネット上にいろいろな情報が氾濫していたりして、うまいこと整理されていないので。私どもだったらいろいろなセミナーに出ますし、いろいろそういうレポートなんかも読んでいるので、ちょっとまとめやすいところがあります。 中には、私立高校の情報だとかいうと、私立高校の方にお尋ねすることもできたりします。保護者様よりは情報に触れる機会が多いので、それをもって小学生の説明会をやったり。こちらなんかは高校の進学説明会ですね。これなんかも中間テストの、テスト勉強の方法も説明会でやりますから。とにかくいろいろな情報は、その都度、リアルタイムに提供していきたいなと思っています。

有馬: なるほどね。これはあれですか、今コロナ禍は抜けていますけど、オンラインでやるんですか?

木野村先生: はい、全部Zoomでやっています。

有馬: なるほど。そうすると、やっぱりZoomで保護者さんも気軽に参加していただいて、という形で。

木野村先生: はい。一家で見ていただくことも多いです。

有馬: こういうセミナーは、いつぐらいから?昔からやられているんですか?

木野村先生: …昔はですね、対面だったので。もう塾を始めた当時から、保護者さんにも入試説明会とかいろいろやってました。ただ、コロナの功罪じゃないですけれども、Zoomがみなさん使えるようになったので、より頻繁にやれるようになったのはありがたいですね。

有馬: そうすることで、変わったことというか、変化というのはありましたか?

木野村先生: 必ず、ZoomだとGoogleのアンケートを貼り付けるので、本音が聞けるんですよね。

有馬: なるほど。

木野村先生: 「この話はもっと欲しかった」とか「塾長のこの話はあまりいらなかった…」とか(笑)。そういうのがあって、では次はこちらの話をもうちょっと多くしようとか。私どももいろいろ勉強になるので、本当に双方向でいいんですよね。

有馬: なるほどね。あえてこのリアルタイムだと、みんながいて質問がしにくいとか、ちょっと聞きたいことも聞けないというところでも、Zoomでやると後でアンケートで本音を聞けると。そうしたら、手軽に頻度を増やせばいいだけの話なので、それをブラッシュアップしながらやっていらっしゃる。これはもう、このまま続けていく形で?

木野村先生: たぶん、リアルで対面でやったとしても、遠方の方もいらっしゃったりするので、後ろにカメラをつけておいて、両方でやれるかなと思っています。

5.低学年からの能力開発と学習の連動

有馬: なるほどね、わかりました。あとはちょっと目線が変わって、小学生の方もうかがいます。今うちのプログラミングなどもご利用いただいているんですけど、この小学生の方、先生も結構いろんなコースを併設されているんですけど、元々は小学生のコースというのは、塾だけだったんですか?

木野村先生: 元々は塾だけです。それも4年生からしかやっていませんでした。それがやっぱりどんどんご要望の年齢が下がってきて、「3年生ですけど見てください」「2年生ですけど見てください」というのが増えてきて。塾の学年も下げていったんですけれども、やると同時に、例えばそろばんを最初に取り入れたりしました。それが、子供が低学年からプログラミングにせよそろばんにせよ始めると、能力がすごく一気に上がるんですよね。

有馬: はいはい。

木野村先生: ですから今お勧めしているのは、5、6年で算数・国語はやるにしても、「先生、1、2年で何をしたらいいですか?」と言われたら、体験していただいて「そろばんがいいですよ」とか「プログラミングが合っていますよ」とか、あるいは「ちょっと姿勢正して字を書きましょうか、美文字をやりましょうか」とか、そういうご提案ができるようになりました。親御さんにも積極的にそういうコースを取っていただけるようになったので。お子さんにとっては、低学年のうちに基礎学力と、脳の活性化というか能力開発をしておいて、高学年から学習に入ると、すごくスムーズに勉強が入っていく感じですね。

有馬: なるほど。従来の中学生主体とする塾だけではなくて、そういう低学年から先生のところでいろんなコースをやりながら、その子に合ったコースをやっていただく中で、しっかり学習成果もあげていくということですか。そういう風なプランニングされていらっしゃるんですね。

木野村先生: はい、そういうプランです。…例えば、小1で英語で入ったからずっと英語をやらなきゃいけないという必要もないですし、そろばんも段まで取らなきゃいけないからそれまで頑張れ、というつもりはないので。4年、5年で算数を始める基礎学力の一つとしてそろばんはいいですよ、というお話なので。その子の能力とかその学年に合った、いろいろな習い事なり学習をすればいいかなと思っています。

6.NPOを通じた不登校支援とICTの活用

有馬: なるほど。わかりました。あと最後は、これ多分、カナン学院さんとは別だと思うんですけど、ここ数年の取り組みで、不登校のNPOの方の活動について。これはカナン学院さんとは別の団体を、真由美先生(奥様)と一緒に主体でやられていると思うんですけど、そのあたりの取り組みを少し伺えればと思うんですけど。

木野村先生: わかりました。そもそもは、うちのカナン学院の生徒さんが不登校になっちゃいました、ちょっと病気で休んでいて高校行くのが難しくなっちゃいまいました、という人のために、どういう受け皿を作ってあげられるかなということでNPOを作りました。家内が理事長なんですけれども。やっていくうちに、不登校、貧困、あとは多子世帯とか、いろいろお子さんにとって困難な状況があるお子さんもいっぱい来ていただけるようになったので、「夢教室」という塾を、NPOの塾教室というのを何教室か作ったり、不登校の方にはオンライン教室というのを作って、今もずっと継続してやってます。 こちらの3階では、今年の1月から放課後等デイサービスに加えて、その子たちの希望の能力を開発したり、勉強を見たり。放課後等デイサービスには高校生も来てますから、将来的に短大・大学へ進学できるような、そういう力をつけてあげたいなと思っています。とにかく困難な状況にある子は全部引き受けたいという風で家内はやっています。

有馬:その中で、弊社のエデュプラスをうまくカリキュラム学習の中に組み込んで、学校の方にもその学習したレポートというのを提出されているということで。

木野村先生: そうですね。個別支援シートというのが、国から…作ってありまして、それはICTを使うというのが要件の一つになっています。ですから、ICTのカリキュラムをはめ込んで、「この子が学校外でどういう風にきちんと勉強しているか」という記録を作れば、文科省としては「学校へ行ったことになりますよ」という仕組みができていますから。それをそういうお子さんたちのために作って提供しています。

有馬: 意外と制度というのは…僕も先生から聞いて初めてそういう制度があるんだなということを知ったんですけど。やはり現状はなかなか、せっかく制度があるんだけれども、あまり認知されていないというような状況を聞きまして。

木野村先生: そうですね。国としてはだいぶ前にレポートが出て、通達も出ているんですけれども、やっぱり末端の小中学校まで行くには時間がかかるかなと思っていますので、地道にその辺りを中心に活動しています。

有馬: その辺りも、今日見ていただいているのは塾の経営者の方が大半だと思います。あと保護者の方も見ていらっしゃると思うんですけども、そういったことについてご相談とかあれば、先生のところにお尋ねさせてもらってもいいですかね。

木野村先生: そうですね。カナン学院へだと直接理事長の方まで届かない、時間がかかるので、「NPO法人 教育地域交流機構」と検索していただいて、メールでもいただければお話が聞けるかなと思います。

有馬: はい、わかりました。そういったことで、今日いろいろお話をうかがいまして、先生が何をされているのかが改めてよく分かりました。

木野村先生: はい、ありがとうございます。

有馬: ありがとうございます。では、いろいろまたエデュプラスとかプログラミングをご利用いただく中で、何かまた、こちらもご協力できることがあったらどんどんさせてもらいたいなと思います。また引き続きよろしくお願いします。

木野村先生: よろしくお願いします。

有馬: 今日はどうも、お時間いただきましてありがとうございました。

木野村先生: はい、ありがとうございました。

株式会社名大SKY 常務取締役 有馬 守
株式会社名大SKY 常務取締役 有馬 守

個人塾の経営者の先生方は常に孤独との戦いという話をお聞きします。 塾指導形態やターゲットはそれぞれの塾様によって異なると思いますが、他塾さんから得られるヒントも多数あると思います。 この先10年間で少子化が一気に加速し、学習塾の役割は受験指導以外だけではなく多岐に渡ってくると思われます。このような勉強会をきっかけに先生方の塾経営のヒントになればと思います。 多くの先生方のご参加をお待ちしています。

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