CASE STUDY導入事例
有馬守の学習塾探訪 ~第6回〜
#006 鹿児島県鹿児島市 ラーニング・ポイント 渕ノ上雄次塾長
2022.01.27
鹿児島市の「ラーニング・ポイント」を率いる渕ノ上先生へのインタビュー。思考力・心を育む「EQジム」を開発された経緯やそこに込めた想い、幼小中高一貫教育で子どもの未来をサポートする指導方針について伺いました。
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1.幼少中高一貫教育の取り組みと、それを支える教材「EQジム」の開発背景
有馬: 「有馬守の学習塾探訪」ということで、今日は鹿児島県鹿児島市のラーニング・ポイントの渕ノ上先生の教室にお邪魔しております。先生今日はよろしくお願いします。
渕ノ上先生: よろしくお願いします。
有馬: 渕ノ上先生とはもう約20年ほどのお付き合いをさせていただいてまして。
渕ノ上先生: そうですねー、20代からですね。
有馬: 僕が20代からお付き合いさせてもらってますが、実は初めて、鹿児島県鹿児島市の教室に今日、お邪魔させていただきまして。
渕ノ上先生: 長かったですね(笑)
有馬: 長かったですね、本当に(笑)で、まあせっかく来れましたので、先生の教室でもインタビューさせていただきたいなということで今日はお時間いただきました。どうもよろしくお願いいたします。
渕ノ上先生: はい。よろしくお願いします。
有馬: そしたら先生、初めに先生の塾のご紹介をお願いしたいなと思うんですけど。
渕ノ上先生: うちはですね、2003年からスタートした『オーダーメイド個別学習指導』という言い方をしてるんですけれども、5歳から高校生までを、幼少中高一貫教育をしたいっていう思いで始めた教室になります。
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有馬: なるほど。2003年からというと、今年が22年ですから、今19年。じゃあ、来年もう20周年と。
渕ノ上先生: 20周年ですね。
有馬: すごいですね。で、渕ノ上先生には、ずっと昔から取り組まれてる、このEQジムの教材があります。うち(名大SKY)のですね、カルチャーキッズの「頭の良くなる問題集」としてもご提供いただいておりまして。
今日(この動画を)見ていただいているのは軸の先生だったりとか、もちろん先生の地域の保護者さんの方も見ていただいている方もいらっしゃると思うんですけど、このEQの教材をですね、先生はずっと昔からやられてるじゃないですか。この開発とか、いろんなコンセプトとか、開発に至った経緯とか、その辺りのお話をちょっと伺えればなというふうに思うんですけど。
渕ノ上先生: 私が学習塾を始めようと思ったきっかけが、公務員という地方公務員をずっとやってたんですけれども、その中で教育委員会の仕事のお手伝いとかいろいろしている中で、やはりこの世界に、教育ってすごく大事なことなんだなって思ったのが一つと、私が社会に出て、科目学習で覚えたことを何も使う現場がないということでびっくりしたんですよね。ただ定期試験ではなく、学校ではなく、会社の採用試験とか、そういったものには数的処理とか判断推理という、数学とか社会とかを超えた科目が出るんですよね。科目というか、単元が。それを見たときに、そういうのを教える場所がないよねって気づいたんですよ。
私たちは子供の頃って、遊びながらそういう思考力と言われる部分は、知恵とか思考力はついてたんですけど、今の子たちは与えられたもので遊ぶ社会になってから、そういうことを築く現場ってないなと思ったんですね。そこで私たちが、ただ科目学習だけではなくて、そういう知恵を育てる場所であり、それを通じて心を育てる場所でありたいという思いで、EQというプログラムを作るきっかけになりましたね。
有馬: なるほど、なるほど。だから、それでずっとやられてて。これやってるとそれしかやってないように思われがちなんですけど、もちろん塾なので、科目の指導もされた上で、このEQをプログラム、カリキュラムに入れてるというような感じなんですよね。
渕ノ上先生: そうです。うちは5科目がもちろんメインで、プラスEQということで、第6科目としてEQを提案してます。
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2.思考力や心を育む「EQ教育」を経験した卒業生の姿に思うこと
有馬: それでいうと、今その第6科目って話が出てきましたけどね。ちょうど今、大学入試の共通テストも、今の中3生が高校3年生の受験になるタイミングで『情報』というところで、思考力だったりとか、判断したりとか、そういうふうな力を問うような科目も入ってきますが、逆にそういうのも先生のところだとバッチリ対応できる感じ?
渕ノ上先生: そうですね。新しい問題を見たときに、こんなの習ってないっていう感覚でそれを見るのか、これ面白そうな問題だなって見るかの、まず心の準備というのが全然違ってくるなと思うんですね。今、全国の高校入試でも、結構活用問題というのが増えてきているそうなんですね。そうすると、生徒さんの中では、「こんなの習ってないし」っていう子がいるかもしれないけど、うちの子たちに、今回の数学難しかったんじゃない?って入試のときに聞いたら、「いや、なんか楽しかったよ」って言ってくれるんですよね。それを聞いたときに、こういうプログラムやっててよかったなっていうのは実感してます。
有馬: なるほど。今も20年近くやってきてるわけじゃないですか。そうすると、当然ですけど、卒業生、毎年送っていって、長く先生のプログラムやってる。冒頭のご紹介で幼児から高校生までってことなんですけど、実際にこのEQでの先生のところのカリキュラムをやってた生徒さんっていうのは、どういうふうに成果が出てったとか、どういうふうに巣立っていったとか、どういう生徒さんがいらっしゃるんですか?
渕ノ上先生: 私たちが目指してるのが、やはり、高校入試がゴールではない、大学入試がゴールではない、君たちがやりたいことをやれるように社会に送り出したい、という思いでやってますんで。その点を踏まえてちゃんと、ちゃんとというか、5歳からうちに来てた子たちとか、小1からうちで習った12年をベースにして大学に進み、大学に行ってからも「先生こういうことを学んだよ」とか、いろいろやりとりはしてるんですけど。その後に社会に出た子たち、また途中から社会に出た子たちも、本当に自分らしく生きてる姿というのをすごく紹介してもらえるんですよ。
私は、一番の幸せって卒業生と飲みに行くのが一番の幸せなんで、よく飲みに行くんですけど。その時に、「あの時先生、こういうこと言ってくれたよね」とかいうのをすごく覚えてくれてて、それが事後に社会に出てからも、それをブレーキをかけながら成長してるっていうことを教えてくれてるんですよね。そして、EQというものの中で、やはりそういう『心をどれだけコントロールできるようにするか』というのが、私がやっぱり目指している一つにあるものですから、それを社会に出てからも体現化してますし。やはり鹿児島といえば、CMで『将来何になるの?公務員』っていうCMがあるぐらい。
有馬: あっ、そうなんですか!へえー!
渕ノ上先生: あら、知らないですか?(笑)
有馬: いや、すいません、すいません。名古屋から来ました(笑)
渕ノ上先生: ちょっとぶっこんでごめんなさい(笑)それぐらい公務員思考が強いんですよ。
有馬: ああ、なるほど。
渕ノ上先生: やっぱり卒業生で公務員になる子も結構いるんですけど、やっぱり公務員試験の時には、EQジムで習った思考力問題っていうのがすごく役に立っているっていう話もしてくれますし、いろんな分野で社会に出てからしっかり成長してる子たちを見るのが、やはりいいふうに育っているなというふうに感じてます。
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3.オンライン化の普及も後押しする、先輩から後輩へ未来をつなげる「未来るコース」
有馬: なるほど。ちょっとさっきお話伺ってたら、ミラクルコースっていうコースがあるということで。ミラクルって普通だとカタカナのミラクルって書いちゃう。英語の単語の英単語ミラクルで思ってしまうんですけど、違うんですよね。何でしたっけ?
渕ノ上先生: 漢字で「未来」って書いて、ひらがなで「る」なんですよ。
有馬: ああ、なるほど。
渕ノ上先生: これは教室名にする予定だったんですけど、うちの妻から猛反対されて、教室名が変わったんですね。コースで今、名前使ってます。
有馬: だから未来が来るということでやられてる。そこは、そのコースではどういうことをされてるんですか?
渕ノ上先生: 先に未来の生徒像ということで卒業していった卒業生たちが、例えばこの前も保健師になった卒業生がこの教室に来てもらって、「どういうふうにしたら自分は保健師になれたよ」とか、「保健師になったらこういうことを頑張ってるよ」とか、「やはり今、君たちが中学校高校時代にこういうことを意識して高めていったらいい保健師になれると思うよ」とか、それを先輩目線から伝えてもらったり、ラーニング・ポイントであの頃先生厳しかったけどこういうことを我慢したら自分のつながりになっていったよとか、そういったことを話してもらったりしています。
有馬: それは後輩たちに対して話してもらってって感じで。
渕ノ上先生: そうですね。
有馬: 例えば大学で県外で出ても地元で就職したOB・OG。と、あとはもう本当に東京とかで、今も聞くところによると大手のIT企業に勤めてるような生徒さんもいらっしゃるということで、そういう子たちがたまに帰ってきて、少し話してくれたりとか、そんな感じなんですかね。
渕ノ上先生: そうですね。今時はもうZoomもあるんで、オンラインでもできるからですね。
有馬: なるほどなるほど。そうですね。やっぱりこの鹿児島っていうのは本当に今日は博多の方、福岡の方から新幹線で1時間半。1時間って一瞬なんですけどね。さっき車で鹿児島から北九州の門司まで行こうとすると、4、5時間普通に走ったらかかるよっていう話で、もう600キロ弱ぐらいあると。
渕ノ上先生: そうですね。
有馬: そういう話を聞いた時にかなりあるなと思いましたけど。やっぱりそんな感じでね、距離、この鹿児島という地のりがね、なかなかちょっと遠いですけど。Zoomがあることでだいぶ近くなってきたというのは。
渕ノ上先生: なりましたね。
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4.個性を伸ばすためのEQ検査の活用と、教具に込めたこだわり
有馬: 先生もいろいろオンラインの児童とか、あとEQの検査みたいなこともされてるじゃないですか。ちょうど昨日もある宮崎の塾さんに行かれてたということなんですけど、そのEQ検査についても少し伺いたいんですけど。
渕ノ上先生: はい、どうしても科目学習を頑張ってるのになかなか結果が出ない子って中にはいると思うんですね。で、頑張らせてるのになんでっていう先生もいれば、あるいは子どもたちからしても、頑張ってるのになんで結果が出ないのって思ってる子たちは多いと思うんですよ。で、そういう子たちってどこかに考え違いが起こってたりとか、何かの能力が足りずに結果が出てない子って多いんですよ。
私たちが作ったEQ検査っていうのは、科目学習では測れない思考力ということを、正確性だったりストレス耐性とか、そういったことを分析して、こういった子にはこういう学習をした方が効果的だよねというふうな形で作っていくんですね。例えば、エデュプラスをずっと見させ続ける方がいいのか、部分部分を見させ続ける方がいいのかとか、そういった判定にも使えたりするので、それでアドバイスをその方々にやったりとかいうこともしてます。
有馬: 昨日は、そこの宮崎県の導入されている塾さんに訪問して、こう一人ひとり面談してっていう感じでやられてたとか。
渕ノ上先生: そうですそうです。保護者も交えて、勉強法だったり、本来持っている内面の力という説明をさせていただきました。
有馬: 先生のところに通われている生徒さんというのは、皆さんそういうふうなことを定期的に…いやそんなに頻繁にやるものではないと思うんですけど、初めにご入会いただいた時とか塾に入られた時にそういったことをされるという感じなんですか。
渕ノ上先生: そうですね。
有馬: それはより指導が明確、具体的になったりとか、そういうのがあったりして。個を伸ばしやすいというところなんですか。
渕ノ上先生: そうなんですよね。個性を潰さず、その子のいいところを使って成長してほしいというところがあるので、そういった点でうまく機能しているかなと思います。
有馬: なるほど。あとは、今日はこうやって後ろに教材もあるんですけど。ペーパーの教材以外にもいろいろオリジナルで開発されているものもあるみたいで、ここにもタングラムとかソーマキューブとか、そういったいわゆる木の教具ですよね。これもなかなか、今これ8年くらい使ってらっしゃるって。これ屋久杉で作っているということで、香りもすごくいい香りがするんで、こういう自然なものでやっていくっていうのもなかなかいいですよね。
渕ノ上先生: はい。どうしても鹿児島から発信するってなったら、何かインパクトが必要だなというところで、鹿児島って何かなと思ったら屋久杉がピンと来て、屋久杉で作ろうというふうに決意して始めました。
有馬: だから屋久杉にもフェリーで行かれてと。
渕ノ上先生: 何度も行きましたね。
有馬: 結構波がきつく行かれたこともあるってことなんですけど。
渕ノ上先生: 5メートルくらいの波が出たら船は出ないって言われてたんですけど、その時無理やり船が出て行って、思いっきり船酔いして、それでもどうしても屋久杉で作ってほしいという思いで行って、船酔いの中で一生懸命工芸士さんの説得をしてまいりました。そういう結晶が入ってます。
有馬: いやもう本当に、香りもいい香りで、手に触ったらすごくいい教材だなと思います。
渕ノ上先生: ありがとうございます。
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5.オーダーメイド個別指導のためのエデュプラスの活用方法と、今後の展望
有馬: あとですね、うちの教材でいうと、エデュプラスも使っていただいているということなんで、少し最後お話伺いたいんですけど、エデュプラスはどんなふうに使われているんですかね。
渕ノ上先生: はい、うちはオーダーメイド個別指導と言っている以上、同じような使い方というのは子どもたちにあんまりしてないんですけど、ただうちの場合は何時間生徒が来ても、何時間でも学習というか授業をするっていうのをモットーでやってるんですね。普通先生たちの塾さんであれば、例えば8時から10時の授業であれば、5時に来たら8時までは自習とかやると思うんですけど、私たちはもう来た時点から授業をやりたい子は授業をしてるんですよ。その時にエデュプラスを活用して、例えばBasicのテキストで、大問1の問題が終わったら先生に持ってきてねという形でお願いして持ってきてもらって、それを私たちの方で丸付けをまずします。丸付けをして、「ここはちょっと気をつけてほしいポイントだから気をつけて映像を見てきてね」ということで、間違ったところを中心に映像を見て解説を作ってもらうと。その後もう1回先生に持ってきてもらって、先生が解説が何か抜けてるところがないかとか、解説を確認して、補足できるところは補足するという形で使わせていただいてます。
有馬: エデュプラスの解説というと、一問一問の解説は要点をきちっとまとめて端的に説明してますので、そういった部分はメリットとして使っていただいて、その子その子の状況だったり理解度とかそういったものは先生がチェックされていくという。
渕ノ上先生: そうです。どうしてもお勉強が足りない子に対してはウェブ確認テストって結構効果的なんですよね。それをちょっとお家でこれだけはやってきてねと。で、今度チェックするよっていう話をしておけばその子たちがウェブ確認をしっかり家で見てきたりしてくれますね。
有馬: なるほどなるほど。そんな形でいろいろ活用していただいているということで、ありがとうございます。
有馬: あと先生最後なんですが、将来の今後の課題というか目標というか、こんな塾にしていきたいなとか、夢とか目標みたいなものがあれば、最後に一言いただきたいんですけど。
渕ノ上先生: 私も本当に今、5歳児から預かってずっと育ってきた子たちが12年、13年という子たちがいるんですけれども、もうこの流れはそのまま作っていきたいし、今後そこの卒業生が子どもをうちらの教室に通わせてくれて、親子代々通ってくれる場所になりたいという目標もありますし。今後この卒業生の中からうちの後継者が育ってきて、この教育、私たちが考えている教育をまた次の世代に引き継ぎたいという子たちを育てていき、他の子たちも社会に出て自分たちらしく自分の幸せを見つけられる、そういう子たちを育てていきたいなと思っています。
有馬: わかりました。そしたら今日色々お話を聞かせていただきましてありがとうございます。
渕ノ上先生: ありがとうございます。
有馬: じゃあ今日はこれで終わりにしたいと思います。今日もどうもありがとうございました。
渕ノ上先生: ありがとうございました。

株式会社名大SKY 常務取締役 有馬 守
個人塾の経営者の先生方は常に孤独との戦いという話をお聞きします。 塾指導形態やターゲットはそれぞれの塾様によって異なると思いますが、他塾さんから得られるヒントも多数あると思います。 この先10年間で少子化が一気に加速し、学習塾の役割は受験指導以外だけではなく多岐に渡ってくると思われます。このような勉強会をきっかけに先生方の塾経営のヒントになればと思います。 多くの先生方のご参加をお待ちしています。
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