CASE STUDY導入事例
有馬守の学習塾探訪 ~第11回〜
#011 岐阜県中津川市 ハロー英数教室 市川ちづる塾長
2022.10.25
第12回は、岐阜県中津川市にある開塾37年目の「ハロー英数教室」塾長にインタビュー。コロナ禍で進めたデジタル化や、地域密着の多角的なコース展開、独自の「英語は技術科目」という指導コンセプトについて深く伺いました。
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1. 「小さな町でもしっかり学べる環境を」中津川・ハロー英数教室
有馬: はい、では「有馬守の学習塾探訪」ということで今日は、岐阜県中津川市にあります「ハロー英数教室」の市川千鶴塾長にお時間いただきました。どうもありがとうございます。
先生、今日、中津川って来るって言ったら、大体土曜日とか日曜日にドライブで来たりとか、あと長野の方にちょっと夏場とかに行く途中に国道19号を通って行くぐらいで、本当にこう、なんて言うんですか、市内の外側を車で通り抜けていく感じが多いんですよね。
今日初めて実は中津川の市内の方に入らせてもらって、この場所は中津川市の坂下町というんですかね。
市川先生: 坂下ですね。
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有馬: 坂下っていうのは中津川の一番東というか、岐阜県の一番東側にあたるんですかね。
市川先生: そうです。
有馬: そういうことですよね。
今日、ここの教室にお邪魔する前に、中津川市の駅前のところに去年作られた第2教室の方にお邪魔させてもらいました。今日は本校の坂下にある教室にお邪魔しています。
こんな感じで、すごく雰囲気のあるような教室を背景に撮影させてもらっているんですが、まずは、始めに先生の塾のご紹介から少しお話を伺えたらと思うんですけど、塾が開塾されて今年で何年目になるんですか。
市川先生: 今年で37年目です。
有馬: 歴史が長くあれですね。その割には教室の内装がですね、ちょっと今日動画のオープニングでも少し外観を撮らせていただいて、1階が街のパナソニックのいわゆるナショナルのお店、2階、3階で教室をされているところです。
この内装がですね、すごく落ち着いた感じで、木のぬくもりを感じるようなんですけど、これはどんな、いつされたんですか。
市川先生: これはですね、コロナになっていろいろ改装しなきゃいけないという機会にして、元卒業生が大工さんになってましたので、その子にお願いして全部やってもらいました。
有馬: そうなんですか。そうすると、37年間やってきてますから、大工さんとか、この地域にいろいろ教え子がいて、その教え子のネットワークで改装されて。
木目模様のクロスというのは、名大SKYの教室も木目模様のクロスなんですが、先生のところは思いっきり木を使った本当の木です。だから香りもですね、木の落ち着いた感じで、雰囲気がすごくいいなと思って。これはやっぱり生徒さんの反応も良かったんじゃないですか?
市川先生: そうなんです。皆さん落ち着いて勉強してます。2階は個別のブースになってますけれども、本当に落ち着いて、たぶん木のせいじゃないかなと思うんですよ。
有馬: なるほど、なるほど。やっぱり塾に来て非日常の空間というか、お家とはまた違うような環境で勉強できるというのも、子どもたちにとってもいいのかなと思うんですけど、まさに本当にそんな感じで。
37年間でそしたら2年くらい前に改装された、そういうことですね。35年ぶりに改装された感じ。
市川先生: そういうことなんですよ。本当に古かったですね。
有馬: じゃあガラッとイメージ変わりましたね。
市川先生: ガラッと変わりました。
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2. 小・中対象、地域に根を張った複合学習
有馬:今、指導されている学年とか、コースとかはどんな形でやられていますか?
市川先生: 小・中が対象です。そして卒業したんだけれども高校3年生になって受験勉強に入ったと、そして部活動も引退したから勉強したいのという人が数名いらっしゃっています。
有馬: なるほど。そしたらそれの学習のコースとしては…英数教室なので英語数学の学習指導というのはもちろんされていると思うんですけど、それ以外にされていることというのは、小学生だとどういったことをされているんですか。
市川先生: 小学生だとプログラミング、あとは速読、あとは、小中もやってますけどパズル道場、思考力を育てる、算数センスを磨く、そういうことをやっています。
有馬: なるほど。そうしたら、やはり先生のところに来ていただいた小学生の生徒さんというのは、いろんなコースを複合的に…英語も含めてですよね。英会話というか、小学校の英語の方も含めて、結構、いくつものコースを通われている方が多いんですか。
市川先生: はい。英語に入って、プログラミングも入って、パズル道場もやって、という方も多くいらっしゃいます。
有馬: なるほど。じゃあ、小学校1年生くらいから6年生までまんべんなくバランス良くいる感じですか?
市川先生: 今はですね、3年生から6年生が多いですね。高学年のお子さんが多いです。
有馬: じゃあ、中学生の方は今度そうしたら学習塾がメインで…あとは、パズル道場がある感じでしょうか?
市川先生: そうですね。
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3. コロナ禍での意識の変革とIT活用法
有馬: 私と先生のお付き合いというのはまだこの3年ちょっとぐらいかなと思うんですけど、あれはいつでしたかね。
市川先生: コロナがあって、その後です。コロナに入った直後だと思います。
有馬: その時に、私どもの塾の、尾張旭の方に、中津川の方からお越しいただいて。
市川先生: そうです、お話ししました。
有馬: その時に授業を見ていただいて。
市川先生: そうですね。本当に、エデュプラスを導入したきっかけというのが、まず本当にコロナだったんですね。
コロナで学校が休校になると。それで、もういつ終わるかもわからないような休校で、学習を止めてはいけないという気持ちが、すごくこう私の中に湧いてきたんですね。
で、うちに通ってきている子だけでもなんとか勉強できる機会を作りたいと思いまして、まず最初の他社さんのですね、オンラインというか、動画の教材を試しに導入しまして、全員にIDを発行してみんなお家でもできるような形を取ったんです。
その後、エデュプラスさんを知りまして、なんといってもエデュプラスさんは学校の教科書準拠ということが大きかったので、今はもうエデュプラスさん一本でやっています。それがきっかけになりました。
有馬: やはり今まで30何年間、先生がずっと板書でね、ずっと授業されてきた中で、こういうタブレット、今日はここにきれいにタブレットも並んでますけど、こうやってタブレットを使って学習するというところに対しての切り替えというのは、何か先生の中で意識されたことってありますか?
市川先生: もうね、本当にありえないと思っていたんです、これは。
有馬: なるほど、こういうのを使うのは?
市川先生: そうです。コロナの前に一回ねちょっと見たこともあるんですけれども、いやー、やっぱり直接人がって、思っていたその概念をね、切り替えるのにちょっと苦労しました、実は…。
有馬: でもコロナでせざるを得ない状況だったからということなんですか?
市川先生: そうなんです。
有馬: 今はコロナの方もですね、だいぶ収まってきて、いろんな活動も…旅行の方も自由に行けるようになったりとか、だいぶ人の行き来ができるようになって、塾を取り巻く環境というのも以前に比べるとだいぶ緩くなってきているかなというふうに思うんですが、現状のエデュプラスの使い方としてはどういうふうな使い方をされているんですか?
市川先生: 理科社会を中心に使ってもらっています。理科、社会…、すごく子どもたちもそれでじーっと見て学んでくださっているんですね。
もちろん教科書は準拠ですので、もう一歩一歩進みながらチェックテストを受けてというふうに進んでもらっています。私には理科社会を指導する力がちょっと不足しておりますので、本当に今この動画の学びっていうのが助かっております。
有馬: なるほど。英語数学は先生がきちっと授業されて、それはコロナ前に戻った感じでやられて?
市川先生:そうですね。
有馬:で、理科社会を今までされていなかったのを、理科社会を入れて総合的にやられるという形で今運用されているという感じなんですね。
市川先生: そうなんです、今全五教科そろっています。
有馬: 先ほど、今ここ3階の教室で、メインの教室で、普段たぶん先生が授業されている…この後ろにホワイトボードがあるような感じで授業されていると思うんですけど、先ほど2階の自習室も少し動画で撮らせていただきましたけど、タブレットが2つ、壁に掛けてあったんですよね。あれはどういうふうな運用の仕方をされているんですか?
市川先生: あれはですね、私は大体この3階の教室に常駐しておりますので、ZOOMでつなぎまして、両脇から生徒たちの様子を眺められるようにここの3階からいつも見ております。
有馬: なるほど、そしたらそれで見ながら、子どもたちも先生が分からないことがあったら先生って呼んでくれるし、先生も何か気になることがあったら声をかけたり。
先生は普段は授業の時間帯になるとお一人でやられているのがメインだと思うので、やはりどうしてもお一人で2階と3階と行き来するとなるとなかなか大変だと思うんですけど、ああいったZOOMを手軽に活用すれば結構いろいろ楽にできるのかなという感じなんですかね。
市川先生: はい、そうです。
有馬: なるほど、ちょっと話を小学生の方に戻りまして。プログラミングの方も、弊社のマインクラフトのプログラミングもエデュプラスの導入の後にですね、ご利用いただいてということなんですけど、もともと速読とかパズル道場というのをずっとやられていたので、英語も含めて、小学生のコースある程度生徒さんがいらっしゃったところにプログラミングを加えられたという感じになるんですか?
市川先生: そうです。
有馬: ただ、受講者の方はほとんどやっぱりプログラミングだけという感じではないですかね。
市川先生: そうですね、まず内部生にお伝えしたところ、英語プラスプログラミング。だけどプログラミングをやっていたら、友達もやりたいよということで、プログラミングだけに来ていらっしゃる方も中にはいらっしゃいますね。
有馬: なるほど。ここ坂下のこの地域で、先ほど伺ったら学年が大体2クラスあるかないかという。学年2、30人で小学校1つ、中学校1つ。本当に小さな集落というか、この町で、小学校と中学校で1つずつあってという状況の中で。結構、学年でも10何人来られていたりとか。
市川先生: そうなんですよね。今中2が15名いらっしゃいますし、中1もやっぱりそのぐらいいらっしゃいますので。
有馬: なるほど。だから、小学生で来てくれている子たちもそんな形で、小学校からずっと通ってくれて。
市川先生: ずっと通ってくださっています。
有馬: だからプログラミングも今、ここだけでも20ちょっといらっしゃるんですよね。駅前の方、町中の方にも第2教室というのを去年開校されて、そこはもうプログラミングのみの。そこも今で1年ちょっとぐらいですか?
市川先生: そうですね。丸1年です。
有馬: 今17人ぐらいいらっしゃると。でも1年で17人って思えば。それなりに皆さんへうまく広告できているんじゃないかなと思うんですけどね。ここからどれだけ認知させていくかというところだと思います。
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4. 英語指導のコンセプト
有馬: あと、ちょっと今日いろんなお話伺いたいんですけど、英語の方は…
先生、もともと先ほど聞いたらお住まいは本当は中津川市内で、この坂下の方は、15キロぐらい離れているんですよね?
市川先生: はい。
有馬: 15キロ離れたこの坂下のところでやるきっかけは何だったんですか? と、伺った時に…あの、どんなあれでしたっけ?
市川先生: あのー、自宅では何だかね、やる気がなかったので、ちょっと離れたところでということで。うちの母がここを紹介して、母の友達が紹介してくれまして、それで、ここの坂下という地にご縁ができました。
有馬: なるほど。そうしたら、初めは英語だけでやられたんですか?
市川先生: 英語と数学もやっていました。
有馬: 英語と数学は両方ずっとやられていて、でも英語には結構力を入れてやってらっしゃってという感じですか?
市川先生: そうなんですよ。
有馬: 先生のところの指導の考え方というか、英語に関してはどういった指導…今、小学校でも英語が入ってきていますけど、どういった考え方を持ってやってらっしゃるんですか?
市川先生: 私はもう、英語は技術科目だと思っているんです。お勉強というよりも技術科目。
将来、英語を使うためにみんな練習しているんだよということをいつも言うんですけれども、もう文字は後付け、まずは音。そこをメインにやっています。
有馬: なるほど。じゃあ音からインプットしていって、見て話すという…読み、見て話すという感じですか?
市川先生: そうです。聞いて話す。まず聞いて理解できる。ここでは中学生の教科書をメインでやっているんですけど、私、中学校の教科書ってすごい良い内容だと思っているんですね。その中学校の教科書も本当にスラスラスラスラ口から出てくるようにしたらとても良いと思うんです。有効だと思っています。ですので、教科書をですね、ネイティブの音そのまま、イントネーションも強弱も全部そのまま、音真似するような指導をしているんですね。
それが一つのトレーニングとして、正しい英語を自分の口でもいつも言っていることによって、学校の並べ替えの問題なんかよく出ますけど、文法よく分からないけど…文法やりますよ、ここでもやりますけれども、並べ替えて自分の思うようにやってみて、ちょっと唱えてみるとなんか気持ち悪いぞとか、体で覚えてくださっているような、そんな方もいらっしゃるんですね。
まず聞いたら音真似、聞いたら音真似。ネイティブの音そのまま真似させてます。
有馬: 耳から入れて声に出して発声するところから、読み書きの方に徐々に移していくという形というと、今、ちょうど2年前に中学校の教科書が新しくなって、やはり今までと教科書の構成が変わってきましたけど、そういったところは先生の教室にとっては結構アドバンテージというか、今まで取り組んできてきたところと近いところがあるという感じですか。
市川先生: そうですね。声に出して全然違和感のない内容ですので、そこはちょっとアドバンテージとして。
有馬: なるほど。じゃあ割と6年生から、特にコロナの中で小学校の英語が教科書が変わったのに、なかなか授業の中でうまく授業が進んでいかなくてとかって言って、それで中学校1年生に上がって結構戸惑っているというようなお声をですね、全国いろいろな塾さんのお話を聞いているとやっぱり耳にするんですけども、先生のところの生徒さんはあまりそういったことはない感じですか?
市川先生: あのですね、中学校に入るとうちの一つのクラスになりますので…実は初心者で入ってくる方もいらっしゃるんですね。で、小学校の時から音真似することに慣れている方は違和感なく入っていたと思います。
だけど初めての方にはやっぱりそれなりにちょっとトレーニングをしていただいて。まずは音だよ。で、言えることは書けるから。言えないことは書けないでしょう? まず言える。言えることは聞こえてくるから、そこをまず保護者さんとともに体験していただいて。だから英語を聞いたらまず口に出す、聞いたら口に出す、これをどれだけ繰り返すかだよ…ということで、何とかついていってってもらっています、初心者の方にも。
有馬: そういう先生のところで今まで積んできたノウハウというか、それでやってらっしゃると、そういうことですね。
市川先生: そういうことです。
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5. 今後の展望:子ども一人ひとりが持っている願いを引き出せる場所に
有馬: そうしたら最後に、先生の今後の展望というか、いろんな経営的な考え方もいろいろあると思うんですけど、今後の展望を最後にうかがえたらと思うんですが。
市川先生:ここね、本当に小さな地区なんですね。だけどわざわざ2,30分かけて町の中に行かなくても学びの場所がある、そういう場所でありたいと思うんですね。
ちっちゃなとき、小学校のうち中学校のうち、体も脳も柔軟、そういう時期に、プログラミングもある、都会に行かなくてもここにある。速読もできる。パズル道場で思考力を養うこともできる。算数センスも伸ばせる。あとは英語の4技能もちゃんと…オリジナルのコンセプトですけれども、それに基づいてトレーニングもできる。算数数学も個別でやっている。そういう学びの場所でありたい。
子どもたちって必ずね、何か一人一人願いを持っていると思っているんですよね、私。人生かけてこの願いを達成するぞというようなものを皆さん一人一人持っていると私は信じているので、それが多分意識下に眠っちゃっているかもしれないですけれども、それを気づかせるような、何か気づいてもらえるようなきっかけになりたいなって思っています。
有馬: なるほど、わかりました。本当に今日はいろいろ見せていただいて、やはりこういう…すいません、郊外とか地方というか田舎というか、
市川先生: はい(笑)
有馬: こういうところに来てですね、ギャップというか…なんかもう本当に都市部にいるのと同じような環境でできる、逆にそれ以上に教室配慮のすごくいい環境だったので。
市川先生: ありがとうございます。
有馬: 今後も先生のご活躍をお祈りしています。今日はどうもありがとうございました。
市川先生: ありがとうございました。

株式会社名大SKY 常務取締役 有馬 守
個人塾の経営者の先生方は常に孤独との戦いという話をお聞きします。 塾指導形態やターゲットはそれぞれの塾様によって異なると思いますが、他塾さんから得られるヒントも多数あると思います。 この先10年間で少子化が一気に加速し、学習塾の役割は受験指導以外だけではなく多岐に渡ってくると思われます。このような勉強会をきっかけに先生方の塾経営のヒントになればと思います。 多くの先生方のご参加をお待ちしています。
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