#010 北海道小樽市 小林進学塾 小林昌宣塾長

CASE STUDY導入事例

有馬守の学習塾探訪 ~第10回〜

#010 北海道小樽市 小林進学塾 小林昌宣塾長

2022.06.28

#エデュプラス  #プログラミング教室  #算数・国語・英語教室 

地域に根ざし、生徒の「満足度」に寄り添う個別指導の形ー 北海道小樽市で40年にわたり地域教育を支え続ける「小林進学塾」。一斉指導から個別指導への大きな転換、映像教材とプリントを融合させた独自の指導法、そして少子化が進む地域での新たな展望について、小林昌宣先生にお話を伺いました。

1.小樽の現状と塾の歩み

有馬: こんにちは。「有間守の学習塾探訪」ということで、今日は北海道小樽市の小林進学塾、小林昌宣先生にインタビューさせていただきます。先生、今日はよろしくお願いします。

小林先生: よろしくお願いします。

有馬: 小樽も先生のところにお伺いするようになってから数回になります。今日は運河の横を車で走ってきましたが、修学旅行生がいましたね。前回私が来た時は、一年前…冬だったか、いつもだいたい冬の展示会の時に来ることが多いので真冬だったと思うんですけど、あの時来たときは本当にバスもなくて、コロナの真っ只中で…

小林先生: そうですね。通っている観光客がゼロという時がずっとありましたから。

有馬: だからこれでもう結構戻ってきた感じですか?

もっと見る

小林先生: そうですね。ただ全盛期に比べるとまだまだ半分もいってないですね。

有馬: やっぱり小樽っていうのは、この土地柄けっこう観光業で成り立っている町なんですかね?

小林先生: そうですね、けっこう観光関連は多いです。ですからうちの塾に来ている生徒の保護者の方も観光業という方があって、去年あたりは「仕事が厳しいから塾をしばらく休ませてくれ」ということもありました。直接的に影響していますね。

有馬: そうですか。ちょっとずつまた戻ってくるといいですね。
今日はお時間を頂戴しまして先生の所にお邪魔しまして、インタビューさせていただきます。よろしくお願いいたします。さて早速なんですが、まずは塾のご紹介をいただけますでしょうか。

小林先生: わかりました。小林進学塾は今年で40年目になりました。最初の15年は一斉授業をやって、板書授業です。私も黒板に字を書いて、むちゃくちゃに授業をやっていましたね。でその後ですね、一斉授業の限界を感じまして…生徒のレベルがいろいろ違うのに同じ授業をやってていいのかな?というのがあって、一人ひとりのレベルに合ったような勉強をさせたいということで、一斉授業を全部、100%やめて個別指導に変えました。

有馬: 変えた段階というのは、2000年より前の1990年後半?

小林先生: そうですね、そのくらいですね。その当時吉備システムというのがあって、プリント授業ですよね、それを入れて今もずっと使っているんですけれども、生徒に合わせてレベルにあったプリントを作ってあげるというのが、私のやり方に合っているというふうになり。それで今に至っている状態ですね。

2.教材の使い分けと特性

有馬: うちも吉備システムを使っているんですが、そのご縁というか…それで知り合って先生の所に僕もこうやってお伺いしてやっているんですけれども。主に指導の対象の学年というか、そのあたりはどういう構成になっているんですか?

小林先生: 今の状態ですと、下が小学校3年生、上が高校3年生、大学受験生まで全部いるような感じです。小学生の低学年は、名大SKYさんの「さんこくキッズ」を入れています。それから、あとは吉備システムでやって、それからエデュプラスを入れている感じになります。エデュプラス自体は、ここ4、5年くらいかな、入れさせてもらっています。特にこのコロナ禍の中においては、エデュプラスの存在はうちの塾としては非常に大きかったです。
大手の塾さんも含めて、みんな映像配信がものすごくブームになって、もうそれをやらなければ塾じゃないよ的なイメージがある中で、うちはうちで、もうその前からエデュプラスというその仕組みを入れていたので、非常に強みになって、家庭に訴える力もあったと思っています。

有馬: 先生のところでいうと、高校は東進をやっているので… その関係で、映像との相性というのはどうですか?先生ご自身もやっていただく時に?

小林先生: そうですね。やはり映像自体「合う」「合わない」は、やはりあります。なので、高校になった時、中学から高校に入って東進の方という時に、そのまますんなり移行できる生徒さんもいるし、どうしても自分は映像には向かないからというお子さんもいます。それは、中学生がエデュプラスを見る時にも当てはまっていて、何でもかんでもこちらが思う通りに映像一本で全部いけるかというと、実はそうでもない。やっぱりプリントがいいとか、いろんなパターンの生徒さんが今、混在している状態です。

3.生徒の「顔色」とニーズに合わせた柔軟な指導

有馬:なるほど。 先ほどもお話を伺ったんですが、もともと先生は吉備システムのプリントベースでバーッとやっていくということで、前はカリキュラムも「エデュプラスを導入すると全員エデュプラスをやらないと」という感じでやられていたそうなんですけど、最近ちょっと変えられたということで。どんな風に変えられたんですか?

小林先生: そうですね、最近ちょっとあの丸くなってきて…。要するに、自分の性格的にもともとはオールオアナッシングで、エデュプラスを入れたんだから全員エデュプラス100%だと。それも最初の授業から全部、コマを全部見て、ウェブテストも全部やって、というのを半ば強制したんですけど、どうもそれではいけないなというのがあって。最近は、例えば吉備のプリントをまずやってみて、できないところがあったらそこの部分だけでいいからエデュプラスの解説授業を見なさいと言います。逆にもともと予習をしたいという生徒がいたら、エデュプラスの授業を中心に見てもらって、後で確認するためにプリントをやるというような形で。その辺、非常に今はケースバイケースというか、その生徒のニーズに合わせてやっています。

有馬: ファジーな感じで。

小林先生: 非常にファジーですね(笑)

有馬: よく「プリント教材と映像教材をひっくるめてシステム教材」という風に考えられる塾さんが結構あったりするんですけど、やっぱりこの映像教材とプリント教材の特性って違いますよね。

小林先生:そうですね。違います。

有馬:先生はそのあたりどういう風な特性があるとお感じですか。それぞれのメリット、デメリットというか。

小林先生: これはやっぱり私の場合には、生徒が進んでやる方に合わせています。映像を見たいと言ったらそれは見ていいし、映像を見るよりはプリントをやりたいと言ったらプリントをした方がいいよという風に。特に私が決めた特性のようではなくて、言葉は変かもしれませんけども、生徒の顔色を見てやっています。その時その時の生徒の満足度ですね。
なので例えば、エデュプラスだけ塾に来てから帰るまでずっと見て、帰る時に「あーやった!満足感いっぱい」という顔をして帰れば、それはそれで私は良しとしています。正直私は必ず帰る時に、生徒の顔を見ているんです。どうもちょっと首傾げて帰ったりとか、不満そうだなと思ったら、次から少し変えていくということで。生徒の状態を見ながら、その時その時で対応を変えているという感じです。

有馬: なるほど。

小林先生:なんか主体性ないような、それこそさっき言ったファジーなような感じですね。

有馬:でもその中には、きちんと根っこにあるのは、「その子がちゃんと理解できているかどうか」「力がついているかどうか」って、そこは必ずチェックされると。

小林先生: そうですね。それは、例えばエデュプラスの「ウェブの確認テスト」であったりとか、エデュプラスをやった後の吉備のプリントの出来具合を見てチェックしていますね。

4.少子化の中での小学生へのシフト

有馬: そのあたりをうまく使いながら、それぞれの特性を生かして使われているということで。中学生はそのようにやっていただいているということなんですが。
今日は小学生についても伺いたくて。今弊社のプログラミングだったりとか、さんこく(キッズ)の教材も入れていただいて。プログラミングなどは今年からまだスタートされたばっかりだと思うんですが…
今まで中高で特に中学生がメインの塾でやられていて。吉備とか使ってね、小学校高学年ぐらいから中学生その後高校生は東進ということで、割と中学生以上の方をメインにやられていたと思うんですが。今回小学生でちょっとコンテンツを増やされたというのは、先生、経緯があればそのあたり伺いたいですね。

小林先生: そうですね。正直、塾として中学生を集めていくのに限界を感じていまして。その分、小学校の低学年も含めて、小学生で集める方にシフトしようという気持ちに今なっています。小樽市、まぁ全国的にそうでしょうけども、人口が減っている中で、中学生自体もすごく減っているし、それから高校進学に関しても、受験倍率が1倍を切るような状態が続いていると、どうも中学生が高校受験に向けて一生懸命勉強するという需要を、あまり感じないんですね。
それよりは、小学校の低学年から漢字を書けるようになるとか、計算、それこそ掛け算の工夫がちゃんとできるようになるとか、という需要を最近は多く感じるんですね。それと、今最近始めたばっかりのプログラミングも、これからは伸びていく分野だと思うし、どちらかというと、低学年の生徒を増やしていきたいなと、今思っています。

有馬: これは小樽に限った話ではなくて、全国的に見ても、少子化というのは当然ある話で。やはり「学区」っていうんですかね?各県ごとに「学区」というのがあったのが学区もなくなって、全権1区になっちゃって。やっぱり都市部ですね、例えば北海道でいうと札幌に人が集まるような構造になるわけですね。そうするとどうしても郊外のところというのが、地元のトップ校だったところの層が札幌に流れて…。小樽から札幌に流れて行くっていう子もいるんですか?

小林先生:いますね。結構いますね。
結局、小樽の成績上位層の流出ですね。逆に小樽生が、さらに地盤沈下していっている状態です。それも含めて、北海道でいうと札幌に一極集中で、それ以外の都市というのは、かつての進学校といわれた高校も、すごく地盤沈下しています。
ここ数年の傾向として、北大(北海道大学)の合格者について…。あの、北海道の人間って面白くて「知っている大学を言ってごらん」って言うと、一番最初に北大が出てきて、二番目に東大が出てきて、後は知らないんですよ。これって昔からそうなんですよ。そういうような土地柄の中で、北大に受かる人数のうち地元北海道出身者がもう3割くらいしか今いなくなってて。みんな本州勢にやられてしまっているんですが、それだけ北海道の地盤沈下している。しかも札幌でトップ校といわれている高校は、逆にそれこそ東大しか見ていない。北大は見てないよというような状況ですから、特にそういう中での小樽市の地盤沈下ってすごくあって、非常に大きな悩みですね。

5.今後の展望:小学生の指導と塾の役割

有馬: なるほど、そういった意味でも今後塾の運営というのは、高校受験にフォーカスしすぎてしまうとだんだん衰退というか縮小になってしまうという中で、その学力とかレベル差もそうですけれど、全体的な母数自体が減っていっている中で小学校をきちっと集めていくという考えですね。実際どうですか、小学生の運営というのは。まだ成果というかまだ現在進行形というか、始めたばかりという状況ではあるんですけども。

小林先生: 結構正直に言って苦戦というか…苦戦という言い方は変ですけど、苦労はしています。どこまで手間暇かけたらいいのかで。特に小学生は、褒めてやらせる形でないとなかなかついてきてくれないし、それでもやりすぎるとスタッフの負担がすごく増えて、思った通りに進まない。でも多分私が思うに、そういうものは絶対にこれからもそれが必要なのかなと。
我々でも褒められて嫌な気はしないわけですから、特に小学生は褒めて褒めて褒めて、手間ひまかけてコテコテに構ってあげた方が、今現状では生徒の「ウケ」というか生徒からの子ども同士の紹介とかにはつながっていますね。ただこれがもっと生徒が増えてきた時には、どこまでそういうことができるのか。どこかでそれをちょっとずつシステマティックというか、そういうふうな形にしていかなければいけないなと思いつつ、でも流れとしては小学生をそういう風に増やしていこうという気持ちでいますね。

有馬: なるほど。もう本当に時代も変わって、子どもたちも変わって。おそらく先生が塾を立ち上げた40年前とは、当然変わっていると。この20年どうですか、ゆとり教育以降も変わっててもう年々変わって、最近潮目がめちゃめちゃ早いような感じとか、そういう感覚はないですか?

小林先生: そうですね、ありますね。特に小学生とかの学力の低下がめちゃくちゃに進んでいるような気がして、「え、本当にこれもわからないの?」というお子さんが非常に多くて。保護者の方の方はそういうことはわかっているんですよね。わかった上で、うちの塾に預けてくるという。だからなおさら手間ひまかかるんですけども、それも塾のひとつのやりがいなのかな、というところはありますね。

有馬: そうですね。先ほどインタビューの前にお話を伺っていたら、家でのコミュニケーションというか、こんなことあんなことあったよっていう会話も、みんな共働きでいらっしゃるご家庭も多いので、なかなか家でそういった場が薄くなっていくからこそ、逆に塾でそういう話も聞いてあげないといけないよね、という話をされていて。

小林先生: そうなんですよ。家のこととか、学校であったこととかを、塾に来て話したくて仕方がないんですよね、小学3年生、4年生くらいの子を見ていると。それもまたひとつの需要になのかなと。

有馬: そうですね。いろんな生徒がいる中で、今後こういった塾の形態をうまく変えながら…塾の形態というか、もちろん今まで通りは残っていると思うんですけど、ちょっとこうレンジを広げる形で今後やられていくと?

小林先生: そうですね。

有馬: 分かりました。ありがとうございます。
また、いろいろ今日お話を伺いまして、どうもありがとうございました。また今後とも引き続きよろしくお願いいたします。

小林先生: よろしくお願いします。

有馬: 今日はここまでとさせていただきます。どうもありがとうございました。

小林先生: ありがとうございました。

株式会社名大SKY 常務取締役 有馬 守
株式会社名大SKY 常務取締役 有馬 守

個人塾の経営者の先生方は常に孤独との戦いという話をお聞きします。 塾指導形態やターゲットはそれぞれの塾様によって異なると思いますが、他塾さんから得られるヒントも多数あると思います。 この先10年間で少子化が一気に加速し、学習塾の役割は受験指導以外だけではなく多岐に渡ってくると思われます。このような勉強会をきっかけに先生方の塾経営のヒントになればと思います。 多くの先生方のご参加をお待ちしています。

無料相談のお申込みはこちら

株式会社名大SKY (担当:有馬、平野、勝野)
電話  0561-52-5517
Mail  eduplus@meidaisky.jp

導入事例一覧

販売コンテンツ・エデュプラス
page top