スポーツクラブの会員数減少を止める5つの対策|有馬守の「教室経営の選択肢」#11

COLUMN

スポーツクラブの会員数減少を止める5つの対策|有馬守の「教室経営の選択肢」#11

2026.09.04

#有馬守の「教室経営の選択肢」

スポーツクラブや習い事スクールを運営していると、「以前より新規入会が減った」「退会が増えた」という声をよく耳にします。少子化の加速と競合施設の増加が重なり、会員数の維持・拡大は多くの経営者にとって切実な課題になっています。

この記事では、スポーツクラブの会員数が伸び悩む背景にある構造的な要因を整理したうえで、現場で実践できる対策を5つ紹介します。自施設に合った打ち手を選ぶ判断材料にしていただければ幸いです。

なぜ今、会員数が減っているのか

会員数減少の原因は、個々の施設の努力不足だけでは説明できません。背景には業界全体に共通する構造変化があります。

まず少子化の進行です。総務省統計局のデータによれば、2026年4月1日時点の15歳未満人口は1,329万人で45年連続の減少となっています(出典:総務省統計局、2026年)。2025年の出生数も705,809人と10年連続で過去最少を更新しており、子どもを対象とするスポーツスクールが対象とする母数は構造的に縮小しています。

次に、競合の多様化です。部活動の地域移行が本格化したことで、新たなクラブチームや総合型地域スポーツクラブが立ち上がり、従来は競合とならなかった団体が同じ子どもを取り合う状況が生まれています。スポーツ庁のガイドラインによれば、2026年度から6年間の「改革実行期間」が始まり、地方公共団体は民間団体との連携を一層進める方向性が示されています(出典:スポーツ庁、2025年12月)。地域によっては部活動から流れてくる生徒が新たな顧客になる一方で、新規参入者との競争も激しくなっています。

さらに、保護者の「コスパ意識」の高まりがあります。月謝を払い続けるからには、競技の上達以外の付加価値も求めたい、という声は以前より明確になっています。「スポーツだけ」では選んでもらいにくい時代に入りつつあります。

会員数を守るための5つの対策

1. 退会理由を体系的に把握する
対策を打つ前に、まず「なぜ辞めるのか」を把握することが先決です。退会者へのアンケートや面談を仕組みとして整備している施設はまだ少数派です。退会理由を記録・分類するだけで、「進学・転校による止むを得ない退会」と「不満による退会」を区別できるようになり、打つべき手が見えてきます。退会を申し出た時点ではなく、その手前の「休会相談」の段階でフォローできる体制があると、退会を未然に防げるケースも増えます。

2. 料金体系・コース設計を見直す
週1回・月謝定額という料金設定は多くの施設で共通ですが、保護者のニーズは多様化しています。「週2回通いたいが費用が高い」「試しに月1回から始めたい」といった声に応えられる柔軟なコース設計が、入会ハードルを下げる効果を持ちます。また、兄弟割引や長期継続割引など、継続を後押しするインセンティブも退会防止策として機能します。

ただし、料金改定は一度下げると戻しにくいため、値引きより「同じ料金で受けられる価値を増やす」方向で検討するほうが長期的には健全です。

3. 体験入会・紹介制度を整備して新規入会を増やす
既存会員からの紹介は、最も費用対効果の高い集客経路のひとつです。紹介した会員へのポイント付与や特典月謝割引を設ける施設は少なくありませんが、制度が整備されていても「紹介してほしい」と能動的に伝えていない施設も多いです。保護者向けのニュースレターやSNS発信と組み合わせ、紹介しやすい雰囲気を作ることが大切です。

体験入会については、無料体験の質にこだわることが重要です。「楽しかった」で終わらせず、体験後の個別面談で子どもの様子を丁寧にフィードバックすることが、入会率を大きく左右します。

4. 地域連携・部活動の地域移行への対応
前述のとおり、部活動の地域移行は脅威であると同時に機会でもあります。自治体が設ける「地域クラブ活動の認定制度」への申請を検討することで、公的な受け皿としてのポジションを確立できます。認定を受けることは、保護者への信頼感にも直結します。

また、地元の小学校や保育園との連携により、年齢の早い段階から施設を知ってもらう機会を作ることも有効です。体験イベントや学校行事への協力が、長期的な集客基盤を育てます。

5. スポーツ以外のコンテンツを組み合わせる
保護者が子どもの習い事を選ぶとき、「スポーツの上達」と「学びの機会」を両立させたいというニーズは増えています。特に共働き家庭では、放課後の時間を有効に使える場所として、スポーツだけでなく学習系コンテンツを持つ施設が選ばれやすい傾向があります。

プログラミングや読書・速読などの学習コンテンツを既存の施設スペースで提供することで、競合施設との差別化を図りつつ、退会しにくい環境を作ることができます。保護者が「ここに通えば、スポーツも学びも両方できる」と感じられると、会員継続の動機が一つ増えます。

選択肢の一つとして:習い事コンテンツの追加導入

スポーツ以外のコンテンツ追加を検討する際の選択肢として、株式会社名大SKYが提供するカルチャーキッズのプログラミング教室(マインクラフトコース)があります。

このコースは、子どもたちに人気のゲーム「マインクラフト」を使ったプログラミング学習で、動画教材で授業が進行するため指導者に専門的なプログラミング知識は不要です。スポーツクラブのスタッフが既存の施設スペースで運営できるよう設計されており、パソコンさえあれば始められます。フランチャイズ契約ではなく会員制の教材パッケージのため、加盟金・ロイヤリティ・テリトリー制限はなく、月謝設定も施設側で自由に決められます。

スポーツクラブとプログラミング教室の組み合わせは珍しく、地域での差別化ポイントになり得ます。導入を検討したい場合は、まず詳細資料を確認してみることをおすすめします。

まとめ

スポーツクラブの会員数減少は、少子化という構造的な変化を背景にしており、一つの施策で一気に解決できるものではありません。「退会理由の把握」「料金・コース設計の見直し」「紹介・体験制度の強化」「地域連携の深化」「コンテンツの多角化」という5つの対策を、施設の状況に応じて組み合わせることが現実的なアプローチです。

どの対策も即効性よりも継続的な取り組みが問われます。まずは退会理由の把握から始め、自施設の課題を具体的に言語化するところからスタートしてみてください。

どこから着手すべきかを相談したい方は、まずお気軽にお問い合わせください。
自塾の状況を踏まえた具体的な提案をいたします。

詳しくは無料相談でご説明いたします

株式会社名大SKY (担当:有馬、平野、勝野)
電話  0561-52-5517
Mail  eduplus@meidaisky.jp

有馬 守(ありま まもる)
有馬 守(ありま まもる)

株式会社名大SKY 常務取締役

大学2年生の頃より、アルバイト講師として名大SKYに入社。大学卒業後はそのまま正社員として勤務し、教室の立ち上げや、中学生向け映像教材を活用した自立型学習塾の運営・指導に携わる。以後25年にわたり、全国の学習塾様に向けて、映像教材「エデュプラス」をはじめとした自社コンテンツの開発・提案・拡販に従事。

自身の指導経験と、全国の塾現場との数多くの接点を武器に、「現場を知る営業マン」として、全国を飛び回っている。

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