スイミングスクールが差別化する5つの方法とは|有馬守の「教室経営の選択肢」#12

COLUMN

スイミングスクールが差別化する5つの方法とは|有馬守の「教室経営の選択肢」#12

2026.09.09

#有馬守の「教室経営の選択肢」

スイミングスクールの経営者の方から、「近隣に似たようなスクールが増えて、どうやって選んでもらえばいいかわからない」という声をよく耳にします。水泳指導の質だけで差別化しようとしても、他のスクールとの違いを保護者に伝えるのは簡単ではありません。

この記事では、スイミングスクールが直面している競争環境の現状を整理したうえで、実際に取り得る差別化の選択肢を5つご紹介します。また、習い事コンテンツの併設という切り口についても、具体的なイメージをお伝えします。

スイミングスクールを取り巻く環境の変化

少子化は、スイミングスクール経営にとって避けられない構造的な課題です。総務省統計局の発表(2026年4月)によれば、15歳未満の子どもの数は1,329万人と45年連続で減少しており、2025年の出生数は705,809人と10年連続で過去最少を更新しています(出典:総務省統計局、2026年4月1日時点)。

一方で、「子どもに何かを習わせたい」という保護者のニーズ自体は根強く存在します。子どもの数が減っても、習い事市場のパイが単純に縮小するわけではなく、むしろ「選ばれる施設」と「選ばれない施設」の二極化が進んでいます。スイミングスクールもその例外ではありません。

また、部活動の地域展開という制度変化も注目すべき動きです。スポーツ庁は2026年度から「改革実行期間」を開始し、地域クラブが学校部活動を担う受け皿として正式に位置づけられました(出典:スポーツ庁ガイドライン、2025年12月公表)。水泳部を持つ中学校が部活動を縮小・廃止する動きが広がれば、民間のスイミングスクールへの問い合わせが増える可能性があります。一方で、他のスポーツクラブとの競合も激化するため、単に「受け皿になれる」だけでは選ばれる理由になりません。

差別化の選択肢を5つ整理する

1. 指導の質・段階設計を見える化する
「丁寧に教えてもらえる」という評判は口コミで広がりますが、保護者が入会前に判断できる材料がないと、問い合わせにつながりません。級別の進級基準や目安となる習得期間を明示することで、「この子が何ヶ月でどのレベルまで到達できるか」がイメージしやすくなります。進級発表会や記録計測の機会を定期的に設けることも、継続動機と保護者満足度の両方に効きます。

2. スタッフの採用・定着を強化する
差別化の源泉は、突き詰めると「人」です。指導スタッフの質と安定性が高ければ、退会率が下がり、紹介も生まれやすくなります。処遇改善だけでなく、育成体制や評価の仕組みを整えることで、スタッフ自身が「ここで長く働きたい」と思える職場づくりが差別化につながります。採用コストよりも定着コストに投資する視点が重要です。

3. 料金・コース体系を見直す
競合と同じ料金帯で同じようなコースを提供しているなら、価格で比較されるだけです。「週1回コース」「週2回コース」に加えて、目標別(スポーツ水泳志望向け、泳げるようになりたいだけ向けなど)でコースを分けることで、ニーズに合った選択肢を提示できます。値上げは難しいと感じる経営者も多いですが、付加価値が明確であれば、適切な価格設定は保護者への説明が成立します。

4. 地域・学校との接点を作る
スイミングスクールは地域に根ざした施設である強みがあります。小学校の水泳授業の代替・補完として自治体と連携する、地域のイベントや夏祭りにブース出展する、学校のプール清掃に協力するといった地道な活動が、認知度と信頼感を積み上げます。特に部活動の地域展開の文脈では、市区町村の担当窓口との接点を持っておくことが、今後の事業機会につながり得ます。

5. 水泳以外のコンテンツを併設する
「スイミング+α」で選ばれる施設を目指す方法です。習い事の掛け持ちをしている保護者は多く、「ここに来れば水泳も別の習い事もできる」という利便性は強力な差別化要因になります。プログラミング、速読、英語など、既存の施設スペースや時間帯を活用できるコンテンツであれば、施設改装コストを抑えながら新しい価値を提供できます。

選択肢の一つとして:習い事コンテンツの併設

上記5つの選択肢のうち、「5. 水泳以外のコンテンツを併設する」について、具体的な導入イメージをお伝えします。

子ども向け情報教育市場は2025年に352億円規模となり、前年比138.7%と7年連続で成長しています(出典:GMOメディア・船井総合研究所共同調査、2026年6月公表)。プログラミング教室への関心は高まっており、スイミングスクールの空き時間帯(午前中や夕方の早い時間)にプログラミング授業を設けることで、既存会員の兄弟・姉妹の取り込みや、スイミング以外の目的での入会を生み出せます。

名大SKYが提供するカルチャーキッズのプログラミング教室(マインクラフトコース)は、加盟金・ロイヤリティがなく、動画教材で授業が進む仕組みのため、水泳指導の専門家でも運営できます。パソコンがあれば始められ、既存スタッフが対応できる設計になっています。スイミングスクールへの導入事例については、お問い合わせいただくことで詳細をご説明できます。

また、「100万人の速読」というコンテンツは、読書速度の向上だけでなく、動体視力の向上というスポーツ面の副次効果も報告されています。スイミングスクールという業態との親和性があるコンテンツとして、検討の選択肢に入ります。

自分のスクールに合った差別化を選ぶために

5つの選択肢を並べましたが、すべてを同時に取り組む必要はありません。自スクールの強みと課題を整理したうえで、優先度の高いものから着手することが現実的です。

たとえば、「指導者の定着には問題ない、でも新規入会が伸び悩んでいる」という状況であれば、まずコンテンツの見せ方や体験会の設計を見直すことが先決です。「新規は来ているが退会が多い」なら、進級設計や保護者とのコミュニケーション頻度の見直しが効く可能性があります。

差別化は「他と違うことをする」というより、「自分たちが提供できる価値を、相手に伝わる形で届ける」ことに近いものです。取り組みの方向性について個別に相談したい場合は、ぜひ名大SKYまでお問い合わせください。コンテンツ導入に限らず、スイミングスクールの経営課題に寄り添った情報提供ができます。

どこから着手すべきかを相談したい方は、まずお気軽にお問い合わせください。
自塾の状況を踏まえた具体的な提案をいたします。

詳しくは無料相談でご説明いたします

株式会社名大SKY (担当:有馬、平野、勝野)
電話  0561-52-5517
Mail  eduplus@meidaisky.jp

有馬 守(ありま まもる)
有馬 守(ありま まもる)

株式会社名大SKY 常務取締役

大学2年生の頃より、アルバイト講師として名大SKYに入社。大学卒業後はそのまま正社員として勤務し、教室の立ち上げや、中学生向け映像教材を活用した自立型学習塾の運営・指導に携わる。以後25年にわたり、全国の学習塾様に向けて、映像教材「エデュプラス」をはじめとした自社コンテンツの開発・提案・拡販に従事。

自身の指導経験と、全国の塾現場との数多くの接点を武器に、「現場を知る営業マン」として、全国を飛び回っている。

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