スポーツクラブが複合施設化を検討すべき4つの理由|有馬守の「教室経営の選択肢」#13

COLUMN

スポーツクラブが複合施設化を検討すべき4つの理由|有馬守の「教室経営の選択肢」#13

2026.09.11

#有馬守の「教室経営の選択肢」

スポーツクラブの「競技だけ」では生き残れない時代が来た

子どもが減り、競合が増え、保護者のニーズが多様化するなか、スポーツ一本に絞った運営では会員数の維持が難しくなってきています。こうした状況を打開する経営戦略のひとつとして、「複合施設化」に注目する経営者が増えています。

この記事では、複合施設化を検討すべき背景、具体的な選択肢と進め方、そして導入イメージをお伝えします。

課題の背景:子どもの数と市場の変化

スポーツクラブを取り巻く環境を数字で確認しておきます。

総務省の発表によると、2026年4月1日時点の15歳未満人口は1,329万人で45年連続の減少となりました(出典:総務省統計局、2026年4月公表)。2025年の出生数は705,809人で10年連続の過去最少更新です。子どもを対象とした事業の「市場そのもの」が構造的に縮小しています。

同時に、競技環境にも変化が生じています。2026年度からスポーツ庁が「部活動改革実行期間」を開始し、中学校の休日部活動を地域クラブへ移行させる取り組みが本格化しました(出典:スポーツ庁「部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン」、2025年12月公表)。神戸市は2026年9月に市立中学校の部活動を平日・休日とも廃止し、地域クラブ活動「KOBE◆KATSU」へ完全移行する政令市初の事例となりました(出典:リセマム、2026年6月)。

部活動の地域移行は、スポーツクラブにとって「生徒が増える機会」に見えますが、受け皿として認定されるには自治体の審査を通過する必要があります。単に競技指導を提供するだけでは、他の団体との差別化が難しい状況が生まれています。

さらに、子ども向けの習い事市場では新たな潮流があります。GMOメディアと船井総合研究所の共同調査によると、2025年の子ども向け情報教育市場は352億円(前年比138.7%)と7年連続成長を続けており、2030年には1,000億円超の可能性があるとされています(出典:コエテコ byGMO、2026年6月)。保護者は子どもの「スポーツの場」と「学びの場」を、できれば同じ施設で完結させたいというニーズを持ち始めています。

複合施設化とは何か

「複合施設化」とは、スポーツ指導に加えて学習・習い事・探究系のコンテンツを同一拠点で提供する運営形態です。会員の利便性を高めながら、客単価の向上や退会防止、新規集客といった効果を同時に狙う経営戦略です。

単に「もう一つのコース」を追加するだけでなく、スポーツとほかのコンテンツを組み合わせることで「ここでなければ得られない体験」を作り出すことがポイントです。

複合施設化の選択肢:4つのアプローチ

1. プログラミング・情報教育の併設
子どもの情報教育市場は急拡大しており、共通テストへの「情報Ⅰ」導入(2026年度に平均点が57点と大幅難化。出典:時事通信・大学入試センター、2026年1月)もあって保護者の関心が高まっています。スポーツ系施設の空き時間帯(平日の夕方前や土日の午前中など)を活用して、プログラミング教室を開講するケースが増えています。

競技と情報教育を両立させたい保護者にとって、「スポーツも学びも同じ場所で」という選択肢は利便性が高く、退会リスクを下げる効果も期待できます。

2. 学習支援・補習コンテンツの導入
スポーツに打ち込む子どもの保護者から「勉強との両立が心配」という声は根強くあります。読み書き・計算・英語といった基礎学力を補強するコンテンツを提供することで、「スポーツクラブが勉強の心配を解消してくれる」という訴求が可能になります。算数・国語・英語教室や速読トレーニングなど、指導経験がなくても動画教材で運営できる仕組みを選ぶことが、現場の負担を抑えるうえで重要です。

3. 部活動地域移行の受け皿として複合型クラブを構築
学校の部活動を引き受けるだけにとどまらず、週に競技練習・学習指導・生活指導まで包括した「地域の子どもの居場所」として機能させる方法です。認定クラブとして自治体に評価されやすく、補助金の対象になる可能性も生まれます。保護者からは「習い事を複数の場所に送迎しなくてよい」という支持を得られます。

4. 人材・スペースの活用で既存リソースを最大化
新しいコンテンツを導入する際、まず確認すべきなのは「今あるリソースで何ができるか」です。施設の空きコマ、スタッフの空き時間、既存の保護者ネットワーク——これらを複合施設化の足掛かりにすることで、初期投資を抑えながら収益の柱を増やすことができます。講師経験がなくても運営できる教材を選ぶことが、実現可能性を高めます。

選択肢のひとつとして:カルチャーキッズの活用

スポーツクラブが複合施設化を進める際の選択肢として、株式会社名大SKYが提供する「カルチャーキッズ」を紹介します。

カルチャーキッズは、学習塾やスポーツクラブ向けに習い事コンテンツをパッケージで提供する会員制教材サービスです。フランチャイズではなく、加盟金・ロイヤリティ・テリトリー制限がなく、教室名称や授業料も施設側が自由に設定できます。

プログラミング教室(マインクラフトコースは小学生の集客力が高く、動画教材で進行するため専門スキル不要)、100万人の速読(速読トレーニングには動体視力向上によるスポーツ面での効果も報告されています)、そろばん教室、美文字キッズ教室、スマイル将棋教室など、競技指導と相性のよいコンテンツを複数ラインアップしています。採用コンテンツが1つでも複数でも月会費は1塾(1施設)あたり定額(月10,000円、税別)で、導入費用を抑えながら段階的に複合施設化を進めることができます。

詳しい内容やお見積りは、名大SKYへお問い合わせください。

複合施設化を進める際の注意点

コンテンツを増やすだけでは、かえってスタッフの負担が増えたり、中途半端な品質になったりするリスクがあります。以下の点を事前に整理しておくことが重要です。

まず、「誰に届けたいか」を明確にすること。既存会員の子ども・兄弟姉妹を対象にするのか、地域の未入会者を新たに集客するのか、によってコンテンツの選び方が変わります。

次に、「運営できる体制か」を確認すること。指導経験がないスタッフでも運営できる仕組みを持つ教材を選ぶことが、継続運営の鍵になります。

そして、「導線設計」を描くこと。スポーツ×学びの組み合わせを、どう保護者に伝え、どう入会につなげるか。チラシや説明会のメッセージを整理してから導入することで、集客効果が上がります。

まとめ:複合施設化は「縮小市場での生存戦略」

少子化が続く中でスポーツクラブが安定した経営を続けるためには、競技指導の質を高めることと並行して、施設の「使われ方」を広げる複合施設化が有効な選択肢になります。部活動の地域移行という外部環境の変化は、ピンチでもある同時に、地域の子どもたちに複合的な価値を提供できる「場」としてのポジションを確立するチャンスでもあります。

まずは既存リソースの棚卸しから始め、無理のない範囲でコンテンツを一つ加えてみることが、最初の一歩です。

どこから着手すべきかを相談したい方は、まずお気軽にお問い合わせください。
自塾の状況を踏まえた具体的な提案をいたします。

詳しくは無料相談でご説明いたします

株式会社名大SKY (担当:有馬、平野、勝野)
電話  0561-52-5517
Mail  eduplus@meidaisky.jp

有馬 守(ありま まもる)
有馬 守(ありま まもる)

株式会社名大SKY 常務取締役

大学2年生の頃より、アルバイト講師として名大SKYに入社。大学卒業後はそのまま正社員として勤務し、教室の立ち上げや、中学生向け映像教材を活用した自立型学習塾の運営・指導に携わる。以後25年にわたり、全国の学習塾様に向けて、映像教材「エデュプラス」をはじめとした自社コンテンツの開発・提案・拡販に従事。

自身の指導経験と、全国の塾現場との数多くの接点を武器に、「現場を知る営業マン」として、全国を飛び回っている。

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